岩手県遠野市は市内の集会所などの施設144カ所(約2200人が宿泊可能)を、三陸沿岸部を支援するボランティアの宿泊拠点として開放することを決めた。本田敏秋市長が毎日新聞の取材に明らかにした。沿岸部は被害が大きく受け入れが難しかったが、「ボランティア村」誕生で被災地にアクセスしやすくなり、長期支援が可能になりそうだ。
遠野市は内陸にあり、壊滅的な被害を受けた大槌町や陸前高田市などの沿岸部に車で約1時間で行ける。遠野市は08年に災害時に広域拠点となる構想を沿岸市町とまとめるなど「後方支援」の重要性を提唱してきた。東日本大震災でも自衛隊や消防、警察の一大拠点となってきた。
施設は10~100畳程度で、ほとんどが電気設備やトイレ、炊事場などを備えている。風呂は市内に2カ所ある市営入浴施設を利用できる。電気料金やトイレくみ取りなどのため市は、1グループあたり1泊2000円程度を求める予定だ。
ボランティアはこれまで、「宿泊先を自分で確保する」との条件付きの受け入れが多く、現地入りをためらう人もいた。本田市長は「今後は非常に大きなマンパワーが必要になる。長期的に拠点を提供し被災地を後方支援したい」と話す。
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